果実酒は、長い間保存しておくものなので、ビンを清潔に保つことは大切なことです。水でよく洗った後、中の水分をとばし、熱湯殺菌してください。
よく洗い、ふきんやキッチンペーパーで充分に水気を切ります。きちんと水分を切ることで、果実の防腐を防ぎます。洗い方は、果実によって多少異なるので下記を参考にしてください。
・ウメ、アンズなど(農薬の心配のないもの)・・・水で洗う
・イチゴ、クワの実など(表面に皮のないもの)・・・塩水で洗う。
・レモン、グレープフルーツ、カリンなど(ワックスが塗ってあるもの)タワシを使い、お湯で洗う。
殺菌したビンに、果実と氷砂糖を交互に詰めます。
ホワイトリカーを流し入れ、ふたをします。きちんと密閉したらビンを逆さにし、お酒と果実と糖類が混ざるように、数回ゆっくりと天地返しをします
日光が差し込まず、温度変化の少ない冷暗所に保管します。押し入れや物置、床下貯蔵庫がちょうどよいでしょう。温度が低すぎると熟成が止まったり味に変化が起きやすいので、冷蔵庫は避けてください。作った日付や果実名などを書いたラベルを貼っておくと、ひと目で分かるので便利ですよ。
浸出期間が終わったら果実を取り出し、ガーゼでこします。こした果実酒をさらに1年以上冷暗所に保管すると、もっと美味しくなります。熟成期間は長ければ長い方がコクと深みが増します。ただし、フルーツによっては熟成させすぎるとかえって味を損ねてしまうものもありますので、注意してください。